独学レザークラフト

製作工程、過去の作品、おすすめの道具等を紹介します。

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小銭入れ付きキーホルダー

      2021/02/06

ちょこちょことランニングをしています。ある程度の距離を走るときに途中で喉が渇いたりした時に困るので、自動販売機で飲み物を買えるくらいの小銭は持って走るようにしています。一応はウエストポーチを着けて走っているのですが、ジャラジャラと小銭をポーチに入れて走っている気が散ったりしてしまいます。また家の鍵も持っていないといけないのですが、これについても普段の車の鍵等と一緒に持っているのはがサバります。そこで以前制作したBOX型小銭入れを縮小して制作して、それをキーホルダーにすれば、ちょっとした小銭と家の鍵を一緒に持ち歩くことができるので制作することにしました。

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型紙制作~型どり~切り出し

普段はあまり、型紙というものは作らないのですが、今回は以前作成したBOX型小銭入れということで縮小版の型紙を制作するところから始めました。BOX型小銭入れ(以降フルサイズと表現します)を作った時に残しておいた型をコピー機を使って縮小コピーしたものを使用して、工作用紙で型を作成しました。この型紙に従い、型どりをしてから切り出しまで行いました。その後、裏処理まで実施してしまえば、あとは形成して縫うだけで完成となります。裏処理した革に比較対象となる100円玉を置いてみました。このサイズで十分です。小銭で130円入ります。100円玉と50円玉で150円持っていけば、ほとんどの自動販売機で飲みたいものが買えると思います。

ヘリ落とし~部品の取り付け~縫い穴あけ

裏処理を終えて乾燥した後、ヘリ落としをしました。ヘリ落とし後、ディバイダーを使って縫い線を引きます。溝堀で縫い線を掘るとそこに糸が入り込んで仕上がりは綺麗ですが、掘る線が曲がってしまうとリカバリーが難しいです。その点、ディバイダーの方が綺麗に線が引ける気がしますので最近はディバイダーを使用しています。いつもの透明ボンドを使用して部品を取り付けます。まずは両サイドの部分を貼り付けますが、この時にキーホルダーの金具を取り付けるためのDカンを一緒に取り付けます。ここまで出来ればあとは縫い穴を開けて縫うのですが、小銭入れの形に形成しなければなりません。その前に縫い穴だけはあけてしまいます。縫い穴をあけた状態です。

両サイドの縫い作業~形成~仕上げの縫い作業

まずは小銭入れ部分の両サイドを縫います。小銭入れで開け閉めが多くなると思いますので糸はシニュー糸を使用します。最近は何でもシニュー糸を使用しているのが実情ですが・・・とにかく麻糸と比べて強いのがハードに利用する僕にとってありがたいです。ここから実際に小銭入れの形に形成するのですが、ここで形成したものが完成形となりますので丁寧に作業を行います。小銭入れの形になるように透明ボンドで貼り付けてからダブルクリップで固定します。ここで完全にボンドが乾燥するのを待ちます。ボンドが完全に乾燥してしまえば、ダブルクリップを取り外しても大丈夫です。ちゃんと小銭入れの形になりました。両サイド以外の部分を全て縫えば小銭入れの形が出来上がります。

バネホック取り付け~仕上げ

バネホックを取り付けて、コバにヤスリをかけます。この時のやすりのかけ方でコバの仕上がりが変わってきますのでできる限り革が重なっている部分については重なりの線が見えなくなるようにヤスリをかけます。コバを磨いて、家の鍵を付けるための金具を取り付ければ、あとは仕上げ材ですが、僕は仕上げ材はマッドタイプを利用しています。これが艶消しで渋い仕上がりになるんですよ。思い付きで作りましたが、仕上がりに満足しています。ジョギングの時ももちろん今では、小銭を少しと家の鍵を付けてスーツのポケットに入れています。今回は余りの革があったので、その革を利用して作りましたが、家族からリクエストがあれば別の色でも作りたいと思います。使った革の厚さですが本体部分が3mmのサドルレザー、サイド部分は折りたたんで使用するため1.2mmのサドルレザーを使用しています。簡単に作ることができて便利ですのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

 - 作品(作成手順含), 小銭入れ付きキーホルダー