独学レザークラフト

製作工程、過去の作品、おすすめの道具等を紹介します。

*

BOX型小銭入れ

      2016/04/26

BOX型小銭入れの制作手順です。BOX型になっている小銭入れのため小銭を取り出すときに、大口で非常に取り出しやすい小銭入れです。また、大きさの割に収納能力が高い小銭入れであることも魅力です。1日あれば完成させることができるお手軽に作ることができるレザー製品だと思います。

スポンサードリンク

型取り~切り出し

このBOX型小銭入れは部品が非常に少なく、型取りも簡単に済んでしまいました。P1000150さらに、裏処理をして一旦乾燥させてから、コバ処理を行い縫いシロに折り線を入れて本体にはジャンパーホック用の穴をあけておきます。ここまでやってしまえば、あとは一気に仕上げるだけです。P1000153

縫い穴あけ

部品を貼り付けて形にします。僕はもっぱらセメダイン(透明)を利用しています。セメダインは乾燥が早くすぐに次の作業に進めるメリットがあります。しっかりと貼り付けたら縫い穴をあけますが僕はこの縫い穴をあけた状態の革が好きです。なんだか規則的に並んでいて綺麗ではないですか?P1000154P1000155実際に小銭入れの部分になるところを縫ってみました。本体部分を曲げながら縫うのでそこだけは少し気を使いましたがなんとなく形になってきています。

縫い作業~仕上げ

P1000156ふたになる部分と小銭入れ部分を結合しながら外周を一回り縫えば形は完成です。P1000157コンチョとジャンパーホックを取りつければ完成です。コンチョはオールドコインを叩いて曲げて、自分で作ったインディアンコンチョを利用します。コンチョも自作のためすべて自分で作った小銭入れという気がして愛着がわきます。
コバ磨きをして、仕上げ材を塗れば完成です。仕上げ材は非光沢のマッドタイプを利用しています。
P1010123蓋を開けた状態を確認すると小銭が非常に取り出しやすそうで大満足の仕上がりです。P1010122このBOX型小銭入れは評判がよくこの後、いくつも作ってプレゼントしたりしています。
型取り用の型を厚紙で保存してあるため複製が簡単ですし、短時間で完成させることができるので是非チャレンジしてみてください。

ちなみに、今回使用している自作コンチョについては、別途コインコンチョの作り方で紹介しています。意外と簡単にコンチョは制作できます。

 - 作品(作成手順含), 小銭入れ