独学レザークラフト

製作工程、過去の作品、おすすめの道具等を紹介します。

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ラウンドウォレット(ダークブラウン)

      2017/08/15

以前、製作して気に入って使っていたラウンドウォレット(ナチュラル)ですが、ファスナー部分の生地が破けてしまいました。修理して使ってもよかったのですが、革の汚れや傷も目立ち始めたため使用を中止して、新たに製作することを計画しました。せっかくなので色違いを作ってみようと思い、今回はダークブラウンの革を購入しました。外側の革はダークブラウンの3mm厚を用意し、内側のカード入れや小銭入れ部分の革はナチュラルカラーの0.8mmの革を用意しました。

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型取り~切り出し~裏処理

まずは過去にも製作しているので、同じように型取りをしました。型取りには普段から銀ペンを使っていますので画像ではちょっと見づらいかもしれませんが部品と外側の革の型取りが終わりました。型取りが終わったら、切り出しを行います。僕はレザークラフト用の革包丁は使っていません。もっぱら100円均一で購入したカッターを使っています。僕的には一番綺麗に切り出しができるような気がするからです。こうやって見てみるとラウンドウォレットも部品数はそれほど多くありませんのでチャレンジしやすいウォレットかもしれません。切り出しが終わったら、裏処理を行います。裏処理にはトコノールを使用しています。このトコノールですがコバ処理にも使っているので、レザークラフトには必需品ではないでしょうか。裏処理の仕方が独学のため使用量が多すぎるかもしれませんが、とにかく僕はトコノールの消費が多いと思います。写真にチラッと写っているのがトコノールです。

カード入れ部分の作成

まずは、縫い上げた後では処理するのが大変なのでカード出し入れする口の部分のコバ処理をしてしまいます。薄い革のコバ処理を実施するときはヘチマが便利です。持ちやすいサイズに切ったヘチマを使います。ヘチマは処理する部分に沿った形に変形しやすいため便利です。しかもコバ用のヘラを使うよりも力が入れやすいため使いやすいです。100円ショップのお風呂用品の所で身体を洗うための小物として売っています。次に内側のカード入れになる革をカード入れのベースとなる革に貼り付けてポケットの底辺部分を縫います。写真は上がポケットを貼り付けた状態、下が貼り付けた革に縫い穴をあけたものです。次にカード入れの表面にくるポケット部分を貼り付けて、やなり底辺のみを縫うための縫い穴をあけます。底辺部を縫い上げた状態です。ポケットの中央の縦の線はカードポケットを2分するための縫い線です。この縦線に縫い穴をあけて縫えばカード入れ部分が完成します。
縦線を縫い上げてカード入れが完成した状態です。同じものを2つ作りました。カード入れは財布の内部に収まるため、後になると底辺のコバ処理ができないため底辺のコバ処理を実施していまいました。これでカード入れ部分は完成となります。

小銭入れ部分の作成

小銭入れになる革のファスナー開口部となる箇所を切り抜きます。ファスナー取り付け後ではコバ処理がしづらいためコバ処理を実施してしまいます。次にファスナーと取り付けて縫い付けるための縫い穴をあけてから、裏側からファスナーと貼り付けます。この時に表側からしっかりとファスナーの位置を確認しながら貼り付けないと綺麗に仕上がりません。今回使ったファスナーの長さは15cmです。ファスナーを縫い付けます。小銭の出し入れ時に必ず開閉するファスナーなのでしっかりと縫い付けました。半分に折りたたんで、底辺部に縫い穴をあけます。左右はマチを縫い付けるときに一緒に縫い付けるため、この段階では縫い穴をあけずに底辺のみ縫います。マチの縫い付けを考慮して左右には少し縫わずに余裕を残しておきます。小銭入れも、財布の中身になるため形になってからでは底辺のコバ処理ができないため、この段階でコバ処理を実施しておきました。

カード入れと小銭入れを組み合わせて中身の作成

小銭入れ部分が出来上がったため、小銭入れ部分とカード入れ部分を組み合わせてウォレットの中身となる部品を作成します。まずは小銭入れ部分とカード入れ部分をつなぐためのジャバラ部分を作ります。部品を形に折りたたむだけですが・・・このジャバラ部分を使用して、小銭入れとカード入れを組み合わせます。まずは小銭入れ部分をジャバラの真ん中の部分とつなぎます。小銭入れの両端にジャバラ部分を縫い付けます。両端にジャバラ部分を縫い付けたら、外側にカード入れ部分を縫い付けます。縫い付ける前のジャバラ部分にカード入れ部分を乗せた状態です。ジャバラ部分の両側にこのようにカード入れ部分を縫い付けます。小銭入れとカード入れ部を組み合わせてウォレットの中身部分が完成です。

外側の皮と、中身を組み合わせて仕上げる

中身部分が完成して、いよいよ外側の革を組み合わせてラウンドウォレットを仕上げていくわけですが、ラウンドウォレットの特徴として長いファスナーと取り付けなければなりませんが、このファスナーを取り付けるのが僕は苦手です。

ウォレットが3辺にわたるため、外側の革を反対にして、両面テープでファスナーを取り付けたあとで、クルっと外側の革を裏返して表面を外に持ってくるわけですが、両面テープだけでは裏返す時に、せっかく貼り付けたファスナーが剥げてしまうため、僕は仮縫いをしました。この状態で、ほぼ無理やり革を裏返します。裏返して、表面が見えました。中身を入れて縫い付ける前に仮縫いの糸が邪魔になるため、すべて抜き取ります。両面テープの力でファスナーもくっついたままです。中身部分と組み合わせれば仕上がるわけですが、縫う前に中身をセットしてみます。完成のイメージがわいてきました・・・外側を縫って完成となりますが、縫っている途中で大きな問題が発生しました!!今回は外側のファスナーの金具が大きめのものを使ったため、前回作成したナチュラルカラーのラウンドウォレットをの縫い付け時には気にならなかったのですが、指が全く入らないために、針をうまく使えない部分があります。角の部分ですね。写真では縫えていますが、普通の丸針では指が入らなくて縫えなかったため、初めて使う道具を手に入れてしまいました。それはカーブ針です。この針、カーブしているため、指が入らない部分でもどうにか縫えてしまうんです。この針を手に入れるために、何か所もお店を見て回ってしまいましたが、この針によって縫える形に幅ができる気がします。このカーブ針を使って縫い上げることができました。コバ処理は完了していますので、最終的に、いつもの焼き印を押して、仕上げ材(マッド)を縫って完成しました。

反省

実は、このラウンドウォレットは製作を開始してから完成までに約1年かかってしまいました。中身部分を作ってから外側の革にファスナーを貼り付けるのに手間取ってしまい自分の不器用さに嫌気がさし、しばらくレザークラフトを行いませんでした。しかし、いよいよ使っている使っているウォレットがくたびれてきたため、財布を変えようと思い買うのも嫌だったので、このラウンドウォレットを仕上げることにしました。しばらく遠ざかっていた分、勘を取り戻すのに時間が掛かりましたが、やはりレザークラフトが好きなようで、夢中になって作ってしまいました。このラウンドウォレットは使いやすいウォレットだと思います。使ってみたいと思った方は是非とも製作にチャレンジしてください。その時に少しでも参考にしていただけたらうれしいです。

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