コインコンチョの作り方
レザークラフトを楽しんでいると、必ずと言っていいほどコンチョを使いたい場面が出てきます。
用途によっていろいろなサイズのコンチョが必要となるためオールドコインを使ったコンチョも自分で制作しています。
そこで、あまり詳細手順を説明しているところが無いので、ここで詳細手順を公開しておきます。
僕がコンチョを自分で作ろうと思ったきっかけは、自分のウォレットにどうしても自分の誕生年のオールドコイン(具体的にはケネディーハーフダラー)のコンチョを使いたかったのですが、シルバー含有量の多い年のコインだっため高価でした。そこでオールドコインを手に入れて自分で作ることにしました。
それでは詳細手順を紹介します。
今回は、ケネディーハーフダラーコインとインディアンコインのコンチョを制作します。
スポンサードリンク
コインの叩き出し
コンチョたたき台にコインをセットします。僕の持っている叩き台は、いろいろなサイズのくぼみがありますが、セットするくぼみによりコインの曲がり具合が違ってきますので注意が必要です。僕は外で作業を行いましたが、それでもハンマーでコインを叩くと非常に大きな音がします。厚めの雑誌などを敷いて音を軽減させた方がいいと思います。
次にコインに叩き棒をあててハンマーで叩きますが叩き棒の角度や叩く力に気を使って綺麗な円形に曲がるようにします。ハンマーが重い方が叩く力は少なくて済むかもしれませんが、重たいハンマーです指を叩かないように注意してください。 ↓↓
たたき台から取り出してみると
上手に叩き出せたと思います。今回はインディアンコイン(バッファローコイン)5枚とケネディーハーフダラーの銀含有40%を1枚、銀含有0%を1枚叩き出しました。
シカゴスクリューのロウ付け
次の作業は銀ロウを使ってコインの裏側にシカゴスクリューをロウ付けします。ロウ付け作業については僕はカセットコンロ用のガスボンベを使用したガスバーナーで行っています。ロウ付けの手順についてはいろいろなところで公開されていますので、ここでの詳細手順の説明は割愛させていただきます。シカゴスクリューのロウ付け作業完了後にはコインは焼けて真っ黒になってしまいます。
磨き(仕上げ)
真っ黒に焦げたコインを磨いて輝かせれば完成となりますが、この作業がなかなかの重労働です。
ただし、銀含有のコインについては、専用の液体に漬けることで拭き取るだけで輝きます。今回の銀含有40%のケネディーハーフダラーを使用したコンチョについては簡単に仕上げが終わりました。

銀含有40%
銀特有の鈍い輝きがとても渋くて僕は大好きで銀含有のコインを好んで使用しています。
銀含有0%のケネディーハーフダラーとインディアンコインを磨くにはwenolという磨き粉を使用します。磨くときはキムワイプというペーパータオルを使用するのが定番です。しかしこの磨きの作業は完全に黒く焼けてしまっているため根気がいります。僕はテレビを見ながら手だけ動かして地道に磨きました。しかし磨き終わると銀含有のコインよりも輝きます。

銀含有0%
インディアンコインについては今回年号判別可能なコインを使用しました。この年号判別可能なインディアンコインはハイクラスといわれ貴重なコインです。レザークラフトでは定番のコインですが非常に古いコインのため年号部分が擦れて削れてしまっているものが多いのです。地道に磨き作業を行うことでハッキリと年号を確認することができます。 ↓↓
5つのインディアンコインを全て磨いて今回のコンチョ作成の手順はすべて終わりです。このコンチョを使用したレザー製品を下記で少し紹介したいと思います。ここまでの手順がこれからコンチョ制作にチャレンジしようと思っている方の参考になったらと思います。コンチョを自分で作っているというと驚かれることが多いですが、やってみるとそれほど難しくはありません。友人の誕生年のコインを使ったコンチョを作ってプレゼントしたりしたら大変喜ばれます。僕は娘の誕生年のコインをコンチョにして保管しています。将来、将来娘のためにウォレット(お財布)などを制作した暁にはそのコンチョを取り付けてプレゼントしようと今から考えています。
コンチョ使用例(作品紹介)

ハーフウォレット

キーホルダー

メディスンバッグ

小銭入れ

携帯電話ホルダー
公開日:
最終更新日:2016/07/07