独学レザークラフト

製作工程、過去の作品、おすすめの道具等を紹介します。

*

はじめて作った財布

   

レザークラフトを初めて数日で制作した二つ折り財布です。この頃(2006年当時)は携帯の写真の画質が悪く綺麗な写真がありませんが、ド素人がどうにかこうにか財布らしいものを作るまでの苦労を紹介したいと思います。

スポンサードリンク

型取り~切り出し

まずは、どうにか自分で考えた財布の型取りをして切り出してみました。
D1000064.JPGこの頃は方眼紙等を使って型紙を作るという考えが全くなく、直接サドルレザーの裏側に銀ペンで線を引いて型を考えていたので写真を見るとわかると思いますが余分な線が引いてあります。裏側に入ってしまえば見えなくなるので問題ないという安易な考えです・・・

小銭入れ部を作る

切り出した革を使って小銭入れ部分を作ります。これについても初めての経験。1冊しか持っていない参考書と自分の財布を眺めながらそれらしい形にしてみます。どうにか想像していたような形になっているようなぁ・・・いないようなぁ・・・D1000065.JPGD1000067.JPGどうでしょう?小銭入れに見えます。初めての財布作成、これだけ作っただけで大満足でした。全てが初めての技の応酬です。楽しくて仕方がなかったことを記憶しています。写真は残っていませんが、僕の記憶が確かならば小銭入れの蓋となるホックのベロ部分が短すぎてホックを取り付けることができず、別の革を使ってベロ部分の拡大作業を行ったと思います。完成写真を見ると別の革がベロ部分に縫い付けてあるのが確認できます。

カード入れ部を作る

カード入れ部分の作成ですが少しづつ高さの違う革を土台となる革にカード入れらしく重ねて縫い合わせただけのものです。表目ににこない革については幅を少し調整することでカード入れの厚みが薄く出来上がるのに、そんなことは知る由もありません。ただ単純に重ねて縫ったため、すごくカード入れ部分が分厚くなっています。それを反省して、これ以降に作る財布のカード入れ部分は見事に薄くすることに成功しています。D1000071.JPG

部品を組み合わせて財布を完成させる

本体内側になる革に小銭入れ部とカード入れ部を取り付けます。このとき財布の中心側は縫わないことでポケットが2つ出来上がります。このポケットがカード入れ部に入りきらないカードの収納に非常に役立ちました。この時はすごいことを思いついたと思いましたが、市販の財布を見ると当り前のことでした・・・
本体外側部については、札入れ部分の開閉の負荷に耐えられるように革を2枚重ねにして頑丈にしました。自分で使うつもりだといろいろと気を使います。D1000075.JPGこの財布の外側と内側を縫い合わせれば初めて作る財布が完成します。この時は縫ってしまうと完成してしまうので縫うのがもったいなくて仕方がなかったという思い出があります。外側に飾りのリングを取り付けてみました。D1000076.JPGD1000077.JPGいろいろと反省する部分は多いですが、初めて作った財布にしては大満足の仕上がりでした。この財布1年以上毎日毎日大切に使いました。
とにかく、この財布がレザークラフトという言葉を知って、レザークラフトをやっているという意識をもって初めて制作したものです。今やっているレザークラフトの初めの一歩だったということで非常に印象に残っている作品です。

 - 作品(作成手順含), 二つ折り財布